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「丹田」とは

丹田とは、「強い腹圧がかかった状態の腹部」のことを言います。この見解は禅の伝統的な見解であり武道の見解でもあると確信します。これ以外にも多種の丹田解釈がありますが当、つくば丹田研究所の見解ではありません。

 では持続する強い腹圧が我々に何をもたらせるかを簡単に言うならば、循環血流(量)を生理的限界内で任意に操作する法であり(現代医学にこの見解は無い)丹田呼吸を自動的に誘発し、心臓を強化し(大動脈弁不全のときに心筋が強くなるのと原理は同じ)東洋的な無心と言う状態をもたらせる原動力と言えます。

 「無心」と言う心は物事をはっきりと認識しながら、波立たない心とも言える状態です。

 丹田の育成には古人がそうであったように腰帯などの使用が必須であると当研究所は確信しています。

丹田を鍛えることで健康的な日々を送れる

「丹田」、この東洋的心身学道の核心部を表現する語の意味を現代の言葉に直すと「呼吸を止めない、という条件で昼夜を問わず限りない腹圧を臍下を中心に持続させる」ということになる。この句は本論で幾度か使うので、「冒頭の句」と呼ぶ。一本の腰帯などが必須とも言える。江戸期までの日本人は殆んど腰帯や褌を着用していた。その生理学的な意味は、循環血流量を生理的限界内で任意に操作する、静脈管を連続的に清掃する、心臓を強くする、丹田呼吸を自動的に誘発する、東洋的な無心をもたらせるなどである。要約すれば、人間の心身を最高の状態に保つ法であるといえる。古人の見解も同様である。以上のことは科学的・理論的に矛盾なく導き出せる。別掲の「血液循環を疑う」に詳細を記した。東洋では2000年、もしくは4000年以上も以前に体験的に発見され現在も行(ぎょう)の世界で伝承されているが現代医学はこの見解を認識できないでいる。冒頭の句に参じその意味を認識しない限り現代医学は今後100年たとうが望ましい、理想的な血液循環とはどういうものかが分からないままであろうと著者は思う。

 

人間は食を基本とした栄養を、血流に乗せて身体各部の細胞に運びそのエネルギーで生きている。その血流の多さが活力の度合いを決する。自動車の排気量と同じである。排気量の多い車がパワフルな動きができる。血流量は多いのが良い、しかしこれだけでは素人の考えである。医学者、スポーツの専門家ですらこの考え以上に出ない人がいる。学校では教わらないらしい。動脈血はすべて同質であるが静脈血は身体各部で異なる。どの静脈血に着目すべきかを考察すれば答えは出るはずである。門脈血に由来する肝静脈血が身体中で最も栄養価に富む。この肝静脈血を多量に心臓に送り込むことが活力の基本であり原理は“強い腹圧”でしかない。脚の腓腹筋の圧力ではない。循環血流量は意識的に操作できるのであるが現代医学にこの考えは無い、丹田という語の内容に対する見識を持たないからである。

 

 

「丹田」、時々目にする言葉であるが解釈において明快で納得できる説明を読んだことが無い。本小論の読者もそうであろうと思う。本論の著者は何者か?なぜ「丹田」について書くのか、まず自己紹介を兼ねてその経緯を記すことにする。

 

著者は5~6歳の頃、赤痢にかかり死の一歩手前まで行った。その時の苦しさと悪夢はいまだ記憶にある。以来「死」に対する恐怖感が染みついたようであった。その気分は誰にも理解されるとは思えず内にこもった。そのようなことから最も根源的なものを求める気分が醸成されたようである。高校は機械科であった延長であろうと思うが物理に回答がありそうな気がして物理を学び始めた。しかし我が頭脳の出来具合も手伝って物理で生死は分からない、と中退してしまった。各種方面を雑読するなかで“禅”に関する本だけは理解出来ないながら(禅籍は境涯で読むもので、理解はできない)禅には何かある、との思いが強く残った。

 

 誰しも最初はそうだと思うが禅に関する本を多数読めばある程度分かるのではないかと思い、手あたり次第読んだ。結果はますます分からなくなり誰か師匠につかなくてはだめだとの結論に至り、知る限りの中でこの人しかいないと思いこんだ大森曹玄老師の主催する青苔寺専門僧堂に入れてもらった。25歳の時である。多分最も出来の悪い弟子だったと思う。それが当時は丹田ということも知らずに丹田に縁のできた時である。

 

 著者は疑り深い。禅についても、大森老師だからできたのであり過去の祖師方も優れた資質があったから悟れたのではないか?自分には無理ではないか?長い間そう思っていた。且つ疑い、且つ疑うという時間が長かった。今は禅を疑ってはいない。禅の推進力である丹田が大きく生理学的に説明が付くことが判ったからである。

丹田確保・育成の方法は余りにもあっけない。褌や腰帯の活用を基本とするのが最も無理が無い。昔の人にとってもそうであったし彼らには和服というものの中に丹田確保の仕掛けがあった、現代人にはない。後は当人の努力による。腰帯などによる腹圧効果は、太陽の光のおかげで輝く月のようなものである。腰帯を長い年月使用すると腹腔を構成する筋肉群が強化され自分から力を発揮できるようになる。月が太陽になったのである。これが本当の丹田である。丹田の育成には時間がかかり、成長は限りが無い。

 

著者が丹田についてそれと知らずに縁が出来てから結論に至るまで、今年(平成288月)でちょうど40年になる。丹田に特化した研究を始めてから18年である。昨日思ついて今日出来た論ではない。

「呼吸を止めない、という条件で限りなく強い腹圧を日夜を問わず加え続けろ」これが東洋の「道(みち)」という修行全般について共通する身体内操作であり、丹田そのものを言い表している。丹田という語の解釈は世上、数多くあるが本論では関わらない。達摩の「二入四行論」、三祖の「信心銘」,無門恵海の「無門関」等多くの祖録に言葉は異なるが同じ内容が記されている。最も分かり易いのが白隠禅師の「遠羅手釜(おらてがま)」である。白隠禅師はこうも言っている。曰く(腹力の入っていない人間は死人も同じである)と。著者の認識する丹田を現代語に訳すると以下のようになる。

 

(1)循環血流量を生理的限界内で任意に操作出来る。鍵は単位時間内の呼吸回数である。元気・活力の操作である。禅の場合は基礎代謝時よりも低くなる。

(2)静脈管を常に清掃している状況を作り出す。健康に大きく関わる。

(3)“無心”と言われる心的状況を作り出す。

(4)丹田呼吸を自動的に誘発する。などである。

 

総論としては、いまある人間の心身を最高度に発揮する法であると言える。先哲・達人と呼ばれた人たちの体験的結論であり、著者の体験的・理論的結論でもある。循環血流量を生理学的限界内で任意に操作できるからであり、東洋的“無心”もこれにより獲得できる。ちなみに侍(さむらい)と呼ばれた人たちの基本的な心身の素養がこの丹田を身に付ける事であった。丹田力の無い侍は“侍の様なもの”でしかないと思う。気合いということも丹田、すなわち強い腹力から発する。

 

 ちなみに、現代医学・生理学にこの指摘は無い。運動生理学にもないと思う。眼にしていないだけかもしれないが私が読んだ本にその記述を見た記憶が無い。現代医学はその治療・治病についての技術などは目を見張るばかりである。しかし生命の基本中の基本であるはずの、“理想的な血液循環の質・量とは?”という問い掛けに対する答えを読んだことが無い。私の不学であろうか。「血液循環を疑う」が纏まった頃、近くにある国立大学の医学事務室で、血液循環についてどなたか話を伺いたい、と申し込んだが応じようとする教授は皆無であった。某国立研究所でもそうであり、ある運動系大学の研究機関の所長に、望ましい血液循環についてどう考えるかの質問状を出した(先生からのスタンスからで結構ですという条件も書いた)ところ返事に「あなたの質問は漠然とし過ぎていて返事の仕様が無い」とあった。この先生は多年医学者であることを専門にしながら人間にとっての望ましい血流とは、という疑問を抱いたことが無いのであろう。多くいるような気がする。現代医学に関わる人間が何万人いるのかは知らないが、こと循環血流の実際に関しての認識・把握においては遠く2000年もしくは数千年以前の東洋の修行者に及ばないと思っている。著者の認識である。

冒頭の句に対する見解が医学書に無い理由は、身体的に丹田を実現し納得するまでに少なくとも10年以上の鍛錬を必要とし、身に付いたという実感が無ければ確信をもって書けないはずだからである。

 丹田は素晴らしいものであるが科学的エビデンスを提出するにはスパコン級の解析が必要であろう。その数学的理由は「血液循環を疑う」に記した。

 

 冒頭の句の実際は褌や腰帯を活用する、お膳立てはこれだけである。これは樽に箍(たが)をはめるのに似ている。その結果は、呼吸の仕方で瞬時に多量の血液を身体に送り出せる。意識的に、窮鼠猫を噛む、とか火事場の馬鹿力、という身体状況を作り出せる。サムライがこれを使う。禅の場合は極端に血流を絞る、静脈管を常に清掃している状態にする。丹田呼吸が自動的に出来る。無心という状態をつくる。などである。これでストレスに強くならなければやり方に問題があるのである。

 

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                     森 秀司

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